北九州市八幡西区のお客様から箱入り焼き物お買取しました!

こんにちは、おたからや黒崎店です。いつもご覧いただきありがとうございます。

 

今回は、箱に入っている 有田焼などの焼き物、陶器をお買取させていただきました!

「有田焼」とは、佐賀県の有田町を中心に作られている焼き物のことで、1977年に経済産業大臣指定の伝統工芸品に認定されています。

白磁に藍色を中心とした多彩な彩色で染付を施されているのが特徴です。

有田町ではおよそ400年前から磁器が焼かれており、日本で初めて磁器が焼かれた町としても有名です。

17世紀後半に有田焼を海外に輸出する際、伊万里の港(現在の佐賀県伊万里市)から出していたことから、「伊万里焼」とも呼ばれるようになりました。

有田焼は、数十人の伝統工芸士によって分業制で制作されています。

各分野のプロがそれぞれ作業を行なうため、高い芸術性を誇る焼き物が出来上がります。

有田焼のなかでも特に価値が高いとされているのは、「古伊万里」と呼ばれる江戸時代に作られた作品群です。

美術的価値と歴史的価値の両方が見込まれるため、買取市場でも高く評価されています。

古伊万里は、日本だけでなく海外からも「オールドイマリ」として注目されており、世界的に評価が高い焼き物です。

 

価値の高いものが多い有田焼のなかでも特に高い価格で買取されやすい傾向にあるのが、有名作家が手掛けた作品です。

ここでは、買取市場でも特に人気の高い有田焼の代表的な作家をご紹介します。

 

まず1人目、酒井田柿右衛門は、有田焼を語るうえでは欠かすことのできない作家です。

酒井田柿右衛門は有田町の窯元において、江戸時代初期から15代に渡って受け継がれている名跡です。

酒井田柿右衛門の作品は、濁手(にごしで)と呼ばれる独特の乳白色の素地に赤・緑・黄・青などの色彩で鮮やかに花鳥図を描く「柿右衛門様式」が特徴です。

なかでも人気が高いのが13代酒井田柿右衛門が手掛けた作品で、「濁手柘榴牡丹文(ざくろぼたんもん)馬上盃(ばじょうはい)」「濁手牡丹文ぐい呑」「濁手松竹梅鳥文額皿」「濁手数珠玉文(じゅずだまもん)花瓶」などの人気作品であれば、状態によって高額買取も期待できるでしょう。

 

2人目、人間国宝で紫綬褒章受章者の井上萬二(いのうえまんじ 1929-)は、有田焼を代表する作家の1人です。

井上萬二作品の卓越した点は、ろくろによる白磁の造形でしょう。

井上萬二の作品は加飾に頼らず、やわらかで滑らかな造形だけで端正さや温かさ、凛とした風格などを表現します。

世界的な評価も高い井上萬二作品は、買取市場においても高い人気を誇ります。

徳島県の鳴門(なると)の渦潮から着想を得て作られた「白磁渦文花瓶」や、白磁の下半分に黄緑色で扇のような彫りが施された「白磁黄緑釉公孫樹(いちょう)文耳付花瓶」などの有名作品には、高い価値がつくでしょう。

 

三人目、今泉今右衛門は有田焼のなかでも、江戸時代の将軍家や諸大名に向けた献上品・贈答品として製造が始まった「鍋島焼」の大名跡です。

白磁に赤・黄・緑の3色で上絵をつけた「色鍋島」と呼ばれる作品群が特徴です。

この今泉今右衛門の「色鍋島」は1971年、国の重要無形文化財の指定を受けました。

また、墨で抜き文様を施す「墨はじき」や、呉須を噴霧状に吹き付ける「吹墨」も今右衛門の技法の特徴です。

今泉今右衛門作品は買取市場における需要も非常に高くなっています。

「色絵薄墨墨はじき時計草文鉢」や「吹墨菊芒文額皿」などをはじめとした有名作品であれば、高い価格で買い取りされるケースは多いでしょう。

 

最後に、初代奥川忠右衛門(おくがわちゅうえもん 1901-1975)は、大正・昭和に活躍した有田焼作家です。

現在は息子が後を継ぎ、2代目奥川忠右衛門として活躍しています。

奥川忠右衛門は「有田白磁の大物ろくろ造りの至宝」ともいわれ、蹴ろくろを使って造形する大型の白磁作品が特徴です。

その高い技術に対する評価は高く、国の選択無形文化財にも指定されています。

奥川忠右衛門によるシンプルなデザインの白磁は、買取市場でも高い人気があります。

「白磁徳利」「白磁あざみ彫花器」「白磁牡丹唐草文彫鉢」「白磁輪花鉢」などの有名作品なら、高く買い取りされる可能性は十分あります。

 

有名作家ものとは少し異なりますが、サントリーではウィスキーを有田焼の磁器ボトルに入れたスペシャルボトルコレクションを展開しています。

スペシャルボトルは数量限定で発売され、ウィスキーの品質・味・香りを保つために作られた、見た目も技術も優れている焼き物です。

なかでも、響35年のウィスキーを封じた、十三代今右衛門が手掛けた「色絵薄墨草花文洋酒瓶」は価値が高いものとされています。

このボトルには、薄墨色の吹き付けや色絵など、今右衛門特有の技法が用いられています。

さらに、十三代今右衛門自体がウィスキーの発売年の1年前に亡くなったということもあり、より稀少性の高いスペシャルボトルになりました。

響35年ものに限らず、未開栓のサントリースペシャルボトルは骨董ファンのみならず、お酒のコレクターからも人気の高い品物です。

買取市場でも需要が高く、買取価格も高くなりやすいでしょう。

なお、サントリースペシャルボトルを売る際には、骨董品に加えてお酒の専門知識も持ったバイセルにご依頼ください。

有田焼の価値とウィスキーの価値をそれぞれを正しく見極めて、買取額に反映いたします。

 

骨董品買取市場における有田焼の買取相場はどれくらいになるでしょうか。

実際の買取市場での取引では、数千円から数十万円まで幅広い価格帯です。

例えば、有田焼の代表的作家である酒井田柿右衛門大型の作品で、特に高いものであれば100万円前後の買取相場になるものもあります。

有田焼に限らず焼き物全般にいえることですが、それぞれが一点物である陶芸作品の買取において「買取相場はこれくらい」と一概にいうのは難しいです。

一般的に有名作家の作品で、保存状態が良ければ買取額が高くなる傾向にあります。

たとえば、有田焼の代表的作家である酒井田柿右衛門大型の作品で、保存状態が良く、骨董価値が高いとみなされれば高い買取額がつくこともあるでしょう。

また、古伊万里のなかでも伊万里焼が作られ始めた時期の「初期伊万里」だと、買取額がアップすることもあります。

ただし、作品の保存状態と骨董品としての価値があるかどうかなどによっても買取価格が大きく変動しますので、あくまで参考程度ととらえてください。


※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取可否・買取価格が変動する場合ございます。

※上記は未開封の未使用品を想定しています。

お品物の状態によって買取可否・買取価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。

 

有田焼などの焼き物にははっきりと決まった買取相場はなく、作家物かどうか、付属品はついているかどうか、さらに本体の状態や稀少性などの要素を総合的に判断して買取額を算出します。

そのため正しい買取額をつけるのは、有田焼など焼き物に精通した査定士でないと難しいでしょう。

総合リサイクルショップなどの骨董品を専門としていない店舗では、有田焼に精通した査定士が常駐していることが少なく、価値を見誤られて低く買いたたかれてしまう恐れがあります。

有田焼の価値をしっかりと見極めて欲しいなら、骨董買取の実績が豊富なおたからや黒崎店に査定をご依頼ください。

当店であれば、有田焼の専門知識や査定技術、買取経験を充分に持った査定スタッフが在籍しています。

またたくさんあって来店での持ち込みが大変な場合はおたからや黒崎店の出張買取もおすすめです。

出張費、査定費はいただいておりません。お電話一本で最短即日お伺い可能です。

おたからや黒崎店 093−482−5436 もしくは公式ラインなどからお問合せください☺️